HMJ活動紹介
2017.01.23 UP
介護職の従業員満足度に関する調査資料を発表2016年
HELPMAN JAPANは、介護サービス業の従業員満足度についての実態を明らかにするために、全国の介護サービス業従事者1000人を対象に調査を実施いたしました。
このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。
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介護サービス業の従業員満足度が高い層ほど、勤続意向が高く、より従業員満足度が高い層が働いている施設では、人材(正規従業員)の流出率が低い。
一方、従業員満足度に最も影響を与えている施設に対する評価項目は、職場における連帯感。
特に、正規従業員は、職場における連帯感とともに経営層の理念がポイントとなっている。
従業員からみて利用者満足度が高いと、従業員自身の満足度も高い傾向にある。
「技術・スキル研修」と「技術・スキル以外の研修」の両方の受講により、従業員満足度は高くなる。
また、従業員満足度は、ロボット、ITの導入率とも強く関係している。
【介護サービス業の従業員で仕事に満足しているのは45.6%。勤続意向(現在介護職従事者)との関係も高い】
-介護職従事者の従業員満足度(勤めている施設に「満足している」)は45.6%。
-現在介護職従事者の従業員満足度が「満足・計」であれば、約8割が勤続意向あり(勤めている施設で「働き続けたいと思う」)と回答。満足度が「どちらともいえない」では3割弱、「不満・計」では1割強に低下。
【施設に対する評価項目の中で、介護職従事者の従業員満足度に最も影響があるのは、職場における連帯感】
-各評価項目と従業員満足度との関係(相関係数)をみると、「職場-連帯」の「職員が楽しそうに仕事をしている」(0.532)が最も強く、以下「職場-連帯」の「尊敬できる職員が多い」(0.494)、「経営-評価・処遇」の「職員が必要な能力や技術を身につけるための制度や仕組みが整っている」(0.470)。
【従業員満足度の高い職場では、人材流出率が低い】
-現在介護職従事者の従業員満足度がより高い層(「とても満足」+「満足」)が働いている職場における、正規従業員の平均人材流出率(1年間の退職者数/従業員数)は8.0%。「ある程度満足」「どちらともいえない」「不満・計」回答者の職場に比べて、6pt以上低い。
【利用者の満足度が高いと、従業員満足度も高い】
-利用者満足度が「満足・計」(従業員からみて、「利用者・入居者の方々が『満足していると思う』」)と回答した介護職従事者の従業員満足度は65.7%。利用者満足度が「どちらともいえない」回答者(30.3%)や「不満・計」回答者(15.6%)より35~50pt高い。
【「技術・スキル研修」と「技術・スキル以外の研修」の両方を受講すると、勤続意向、仕事への意欲、従業員満足度も高まる】
-従業員満足度は、「『技術・スキル研修』と『技術・スキル以外の研修』の両方を受講」で54.0%と高く、いずれか一方の研修受講者を12pt上回る。
【ロボット、ITの進んでいる施設ほど従業員満足度が高い】
-ロボットを5種類以上導入している施設では、従業員満足度が62.8%。未導入の施設より20pt高い。
-情報技術・機器を3種類以上導入している施設の従業員満足度(63.0%)も、未導入の施設より21pt高い。
【従業員満足度の高い職場は、職場における連帯感、仕事の成果、仕事の質、仕事の特性がポイント】
-介護施設職場評価・詳細の中で、従業員満足度向上に最も影響を与えているのは、「職員が楽しそうに仕事をしている」「尊敬できる職員が多い」といった職場における連帯感となっている。
-正規従業員の場合、職場における連帯感、経営層の理念、仕事の特性が上位となり、非正規従業員に比べて、仕事の質といった負の要素(職場評価のスコアが上がるほど従業員満足度が低下)の影響が低い。
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HELPMAN JAPANは、介護施設の従業員満足度が高まれば、利用者の満足度も高まり、ひいては業界全体の評判も上がっていくことで、相対的に業界の社会的地位も高まってくるものと考えています。※より詳細な内容については下記からご確認ください。
https://www.recruit.co.jp/newsroom/recruitcareer/news/20170123.pdf
【文: 繁内優志、櫻井量子】