ケアトレ
介護士の国家資格である「介護福祉士」は、毎年1月末に試験が行われ、今年で29回目を迎えます。 毎年15万人ほど受験し、9万人ほどの合格するこの試験ですが、受験資格や出題内容などが大幅に変更となりました。 専門的なケアのニーズが高まっている中、試験がより厳しく・難しくなってきていますので、制度変更のポイントを押さえて受験対策を進めましょう。

第29回 介護福祉士試験の変更点は?

介護福祉士の指定試験機関である公益財団法人 社会福祉振興・試験センターに掲載されている試験情報から、大きな変更点を3つご紹介します。

① 受験資格の変更
実務経験者として受験する場合は、3年間の実務経験に加えて、養成施設等における「実務者研修」の修了が必要になりました。実務者研修の受講時間は320時間(初任者研修取得済みの場合)ですので、まだ修了されていない方はお急ぎください。
また、養成施設の卒業生の場合は、従来は卒業と同時に資格を取得できましたが、平成29 (2017)年度の卒業生からは5年間の暫定的な資格として与えられます。資格を継続させるためには、5年以内に国家試験に合格するか、5年間継続して介護実務に従事することが求められますのでご注意ください。

② 試験分野 「医療的ケア」の追加
専門性の高いケアのニーズが高まっている背景から、喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアに関する問題が、今年度の試験から追加されます。
問題数は5問ですが、総合問題でも医療的ケアの知識・技術が必要となるため、医療的ケアに対応した参考書や問題集で対策されることをお勧めします。

③ 試験時間、問題数の増加
②でお話しした「医療的ケア」の追加に際して、問題数が120⇒125問(+5問)、試験時間が210分⇒220分(+10分)となりました。試験全体でみれば僅かな変更に見えますが、介護福祉士試験は、各試験科目で1問以上正解していないと不合格となってしまいますので、各科目の時間配分や進め方などを予想問題などで事前準備するのが良いでしょう。

介護福祉士試験の合格基準は6割を目安に設定されていますが、直近3年間で合格者率が下がり続けていることから、試験の難易度が上がってきている傾向が見られます。今回の制度変更で、さらに合格率が下がる可能性もありますので、今年受験される方は、早めに試験対策を行いましょう。

「介護福祉士試験の制度変更」の資料を印刷して、施設の掲示物や回覧資料として使ってみよう!

今回ご紹介した内容を施設や事業所内でご活用いただくため、印刷用の資料をご用意しました。
資料を印刷して掲示板などに貼り出せば、受験予定の職員の方への参考情報としてお使いいただけます。
下記URLから資料のダウンロードが出来ますので、是非ご活用ださい!
http://helpmanjapan.com/pdf/ctr_kaifuku.pdf


(出典元)
厚生労働省:第28回介護福祉士国家試験合格発表
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000117312.html

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文: 佐藤 文彦
イラスト: 佐藤 文彦
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