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皆さんは、ペットと一緒に暮らしていますか? 内閣府の「動物愛護に関する世論調査」によると、家庭で犬や猫などのペットを飼っている人の世代別割合は、50~59歳が最も多く、44.5%。また、60~69歳で36.4%、70歳以上で24.1%と、中高年世代の多くがペットを飼っているんです。

上で紹介した調査が2010年のものであることや、ペットブームを経験している団塊の世代が65歳以上に続々と仲間入りしていることから、今後もペットと暮らす高齢者の割合は増えていくことは明らか! そんな中で気になるのが、飼い主の高齢者がもし介護や入院が必要な状態になったら、ペットとの暮らしはどうなるのか…ということ。ペットは毎日の生活に生きがいや癒やしを与えてくれる大切な存在ですから、できることなら生涯一緒に暮らしたいですよね。

ペットと入居できる老人ホームや高齢者向け住宅の数は、まだまだ少ないのが現状ですが、ペット入居可をうたっているある特別養護老人ホームでは、犬や猫と同居できるフロアを設けているといいます。動物が苦手な人やアレルギーがある人を対象にしたフロアと分けることで、安心して一緒に暮らすことができますし、動物のお世話をするスタッフも増強して、犬の散歩はボランティアが行うなどのサポートも充実しているのだとか。

ペットと暮らす一人暮らしの高齢者をサポートする取り組みも始まっているようです。NPO法人「高齢者のペット飼育支援獣医師ネットワーク」は、不測の事態で高齢者がペットと一緒に暮らせなくなった場合に新しい飼い主を探したり、希望する高齢者の自宅に動物看護師などを定期的に派遣して、動物のケアを行っているのだそう。

高齢者とペットにまつわる課題の解決は、まだまだこれから。とはいえ、こうした取り組みが少しずつでも広がっていくことに期待したいですね!
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文: 成田敏史(verb)
イラスト: 株式会社コットンズ
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