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人生は予測不能!
老後だからこそ冒険が楽しい

スウェーデンのマルムシェーピングという町の老人ホームでは、100歳を迎えるアラン・カールソンのバースデーパーティーの準備中。ところが風変わりな本人は、パーティーを前にひょっこり窓から逃走してしまいます。

アランはその足で駅に向かい、ポケットのあり金をはたいてバスのチケットを購入。ブルテンというギャングから一時的に預けられたスーツケースを持ったまま、バスで旅に出発。降りた駅では近くに住む70歳のユーリウスと酒を酌み交わし意気投合。しかし、スーツケースには大金が入っていたため、警察とギャングに追われる身になります。それでも、アランたちはどんなトラブルにも動じません。

実は彼は、スターリン、ゴルバチョフ、レーガンなど、その当時の世界各国の要人たちと親交を持ち、長い人生の中で20世紀の国際情勢の節目に居合わせてきた人物。摩訶不思議な人生を送ってきたアランと仲間たちとの華麗なる冒険の行方は…。

★★HELPMAN Point!★★

若い頃、摩訶不思議な人生を送ってきたアランですが、100歳を前にして過ごしていた場所は、老人ホーム。老後に対しての理想と現実が違うように、彼も田舎の老人ホームでくすぶっていました。しかし、彼はそんな現実をひらりと越えるように窓から飛び出し、冒険に出ます。

旅の途中でアランは若い男性・女性と知り合い、冒険を共にしますが、若い2人がうろたえる中、どんなときも泰然としているその姿は実に痛快です。もともと、ひょうひょうとした人物ですが、年を追うごとにその能力が磨かれていくように思います。それを表すように、「殺すぞ!」とギャングに脅されたときも、アランは「殺すなら急いだほうがいい、100歳だから」と言い放ちます。アランに怖いものはなく、彼の冒険はその分、とてもエキサイティング。

人生でいろいろ経験してきた老後だからこそ、冒険は楽しい。見終わったあとには、「自分が年齢を重ねたらどんな冒険に出ようか?」、そんなことを考えてしまいます。

アランが飛び越えた老人ホームの窓は、朽ちてゆくしかない余生に対してのハードル。窓枠に足を掛けるのは少々難儀ですが、やってできないことはありません。こうした行動や考え方が、新しい高齢化社会を築くための突破口になるかもしれません。
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★「100歳の華麗なる冒険」
2014年11月8日(土)、新宿ピカデリー他全国ロードショー

【監督】フェリックス・ハーングレン 【脚本】フェリックス・ハーングレン、ハンス・インゲマンソン 【原作】ヨナス・ヨナソン 【キャスト】ロバート・グスタフソン、イヴァル・ヴィクランデル、ダヴィド・ヴィバーグ 【後援】スウェーデン大使館 【提供】KADOKAWA、ロングライド 【配給】ロングライド 【宣伝】クラシック 
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文: 岡本のぞみ(verb)
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