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葉っぱとの出合いがもたらした
町とおばあちゃんたちの変化

四国一小さな町で起こった実話をもとにした物語。

徳島県上勝町はかつての基幹産業であったみかんが全滅し、活気を失っていました。そんな町をなんとかもり立てようと、若き農協職員の江田は料理に彩りを添える「つまもの」として「葉っぱ」を売ることを提案。町中から猛反対を受けますが、老人ホーム行きを免れたかった花恵が賛同し、親友の薫も強引に巻き込まれるかたちで葉っぱづくりをスタート。

しかし、市場へ出荷した葉っぱは仲買人にゴミ扱いされ、落ち込むことに。そこへ実家が花木農家で都会から帰ってきた路子が、彼らに助言します。ビジネスがようやく軌道に乗り始めた矢先、葉っぱを育てていたビニールハウスが炎上してしまい…。

★★HELPMAN Point!★★

上勝町では高齢化が進み、住民の半数近くが高齢者。町に産業がなくなれば、それだけ人口の流出を招きます。それを食い止めたのは、町のおばあちゃんたちでした。

しかし、初めからうまくいっていたわけではありません。花恵は出て行く町民を力なく見送ることしかできず、葉っぱを売るにも反対派の夫に隠れてコソコソとしていました。それが変わったのは、視察に行った料亭で葉っぱが使われているのを目の当たりにしたとき。料亭の女将に対して、「料理を見てワクワクしました…どったらええか教えてください!」と、どんなニーズがあるのかを直接尋ねます。それは他のおばあちゃんも同様。それまで“年寄りらしく”していたのがウソのように、ビジネスを始めることでイキイキしていきます。

現在、上勝町は多くの若者が移住してくる町に変化しています。他の地域からやってきて、農家やNPO法人などでインターンシップ研修を受けたあと、そのままIターンするのだとか。しかも、ワンコイン乗合タクシーやシェアカフェなど、自分なりに新たな地域ビジネスで起業しようとする希望者が多いといいます。地域でコミュニティを大切にしながら、心地よい暮らしをつくる、そんなスタイルが芽を出しはじめているようです。おばあちゃんたちが“葉っぱ”でまいた種は、次世代の手で育てられ、また違ういろどりを地域に添えています。
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【監督】御法川修 【プロデューサー・脚本】西口典子 【音楽】水谷広実 【主題歌】原由子「ヘヴン」(タイシタレーベル/ビクターエンタテインメント) 【キャスト】吉行和子、富司純子、中尾ミエ 【発売・販売元】アミューズソフト
(C)2012「人生、いろどり」製作委員会
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文: 岡本のぞみ(verb)
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