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息子が幸せに生きられるように…
父が最後に残したものとは

妻に先立たれてから自閉症の息子ターフーを男手ひとつで育ててきた父シンチョンは、がんで余命わずか。ある日、シンチョンは21歳になったターフーの将来を案じて海で心中を図りますが、泳ぎの得意なターフーに逃げられてしまいます。

共に死ぬのを諦めたシンチョンは、翌日から自分亡き後にターフーを預かってくれる施設探しに奔走しつつ、一人で生きていく術を一つひとつ教えていきます。そして、ようやくターフーを受け入れてくれる施設が見つかり、自活のめども立つようになりましたが、シンチョンには最後に息子に伝えるべきことが残っていて…。

★★HELPMAN Point!★★

心中がうまく果たせなかったシンチョンは、ターフーが一人でも生きていけるように、卵のゆで方、買い物やバスの乗り降りの仕方などを教えます。覚えるのが得意でない自閉症の息子に物事を教えるのは根気のいること。懸命に笑顔で教える父の姿に胸を打たれます。

そしてこうした父の姿を見て、隣に住む女性や息子のかつての先生、水族館の館長、施設のスタッフなど、周りの人々が徐々に手を差し伸べます。当初、シンチョンは息子を支えられるのは自分だけだと一人で抱え込んでいるところがありましたが、周りの温かさに触れ、重い肩の荷を少しずつ下ろしていきます。周りの「自分に何かできることがあれば」という言葉は、シンチョンにとってきっと心強いものだったはずです。

この映画は、世の中に暮らすいろいろな人のために、一人ひとりができることは、何も特別なことだけじゃないということを教えてくれます。
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★「海洋天堂」
価格:3,800円+税(DVD)/4,800円+税(Blu-ray)

【脚本・監督】シュエ・シャオルー(薛暁路) 【キャスト】ジェット・リー(李連杰)、ウェン・ジャン(文章)、グイ・ルンメイ(桂綸鎂) 【提供】クレストインターナショナル、NHKエンタープライズ 【発売・販売元】キングレコード株式会社
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文: 岡本のぞみ(verb)
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