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HMJ活動紹介

2014.03.06 UP

大学生と一緒に行く!福祉・介護施設「バス見学ツアー」に参加してきました

かながわ福祉人材センターが大学生向けに主催した「福祉の魅力に触れる~新たな出会いと体験を~バスツアー」に、我がHELPMAN JAPAN も参加してきました。ツアーには、関東学院大学の1~4年生・大学院生、先生を含む約50人が参加。今回は、神奈川地域500法人・1200施設の中から、高齢者関連施設、障害者関連施設、児童関連施設などを見学できる4つのコースが組まれました。編集部が参加したのは、「介護老人保健施設」、「サービス付き高齢者向け住宅」、「特別養護老人ホーム」をまわるがっつりコース! 一日の様子を写真レポートでお届けします。

神奈川を代表する4施設が見学できるツアー

福祉の仕事のリアルな魅力に触れてもらおうと企画されたバスツアーは、高齢者関連施設、障害者関連施設、児童関連施設の3つの福祉の現場を、普段見ることのできない施設の中の中までのぞけるツアーしかも、働いている職員、実際の利用者さんともふれあえる滅多に経験できないプログラムになっています。

AM9:00 横浜駅西口を大学生たちと出発

ツアー当日は小雨が降るあいにくの天気ながら、わくわくしながら集合場所の横浜駅に向かいました。
介護施設や障害者施設など、実際に一度も見たことがないという学生から、将来福祉分野で将来働いてみたい学生まで、幅広い学生たちが雨の中参加。天気が良くないですが、なんかみんな楽しそうです。バスに乗るとコース毎に分かれて、さっそく目的地へ向けて出発。バスの中では、今日訪問する各施設の特徴を丁寧に説明。現地で案内してくれる職員の方のプロフィールまで紹介していただきました。

AM10:00 若竹大寿会到着
「リハビリ施設」から見学スタート!

今回HELPMAN JAPAN 編集部が選んだ、がっつりコースは社会福祉法人・若竹大寿会が運営する、「介護老人保健施設(リハビリ施設)」、「サービス付き高齢者向け住宅」、「特別養護老人ホーム」の3つを見学するコース。
最初に到着したのは、リハビリを目的とした施設「リハリゾート青葉」。見学はここからスタートしました。ここは「病院」と「自宅」のあいだ、つまり退院後すぐに自宅に戻って自立して生活することが困難、不安を抱える高齢の方が、在宅復帰をめざしてリハビリのために利用する施設とのこと。到着すると入り口で、たくさんのスタッフの方が迎えてくれました。車イスで参加した学生さんもいましたが、さすがプロの介護士。気がついたら、さりげなく傘をさして訪問者を迎えるあたりが素晴らしいです。みなさん写真を見てスグに気がつきましたか。施設につくなり入り口で、全員マスク着用、足元の靴には職員の方が全員に消毒スプレーをしてもらってから入館です。全国で猛威をふるっているインフルエンザやノロウイルス。でも施設内での利用者さんの感染はゼロだそうです。さすがです。

リハビリ施設なのに、
個室が多いのは、なぜですか?

(ご利用者さんのお部屋は趣味の習字がいっぱい)

「リハリゾート青葉」は、退院後自宅へ戻るまでのあいだ、長期間入所してリハビリに取り組む高齢者が多いことから、前向きに、長く、安心してリハビリに取り組めるよう考えているとのこと。自宅に近い環境の中で生活しながら取り組める環境が大切なのだそう。「だから、個室なんだ」と一同納得。「病院」と「自宅」の間にある施設。その機能・役割の重要性をひしひしと感じました。

ウォータベット式のマッサージベットがある!

ここでは機能回復のための道具やトレーニング機械だけでなく、リラクゼーションにも気をくばっているそうです。リハビリは大変だから、根気強く、長く前向きに続けられることが大切。リラクゼーションという発想がおもしろいと感じました。

PM12:00
「サービス付き高齢者向け住宅」へ移動

(建設中の賃貸住宅へ歩いて移動。若竹大寿会の車はみんなピンクでビックリ)(ワンルーム・マンションタイプの建物の入り口)昼になりお腹が空いてきましたが頑張って「サービス付き高齢者向け住宅」へ移動。ここはいわゆる老人ホームとはちょっと違っていて、ふつうの賃貸住宅に、安否確認や食事サービスなど高齢者向けのサービスを選ぶことができるというもの。「わかたけの杜」の名称が付いた建設中の施設は、平成24年度国土交通省もモデル事業として「高齢者・障害者・子育て世帯居住安定化推進事業」のモデル事業として関東エリアで選定された施設だそうです。

ここはクリニックが併設されたワンルームタイプの居住棟。手前に見える階段は、リハビリ施設や老人施設ともつながり気軽に行き来ができる設計になっていました。(ワンルームタイプの部屋)お一人さま用ワンルームタイプの部屋に10人ちょっとで入ってみましたが、天井が高くゆったり感じました。こんなところに住んでみたいね、と学生たち。緊急呼び出しボタン・スクリンプラーなど普通の住宅にはない設備も。24時間対応の在宅支援診療所も併設。入居者だけでなく、地域の人も利用可能だそうです。

なんで壁がなくなる設計なの?

お二人さま用1LDKタイプ。広いし、低い窓もなんかかっこいいです。ここは寝室にしてベットを置くといい感じですね。などと、会話が盛り上がりました。部屋は趣味や近隣の方との交流がしやすいよう間取りを広く使えるよう自由に仕切りが移動できる設計になっているらしいです。

PM12:30
特別養護老人ホーム「わかたけ青葉」へ

3つ目は特別養護老人ホーム「わかたけ青葉」。入口をくぐるとホテルのようなエントランスです。ここでも、老人ホームの見学案内をしていただくスタッフのみなさんのやさしい出迎えを受けました。到着後まずは、「わかたけ青葉」について施設の規模、特徴を伺い、見学でお世話になる介護士の方を紹介いただきました。説明を伺った後は、ご案内いただく介護士の方々と一緒に昼食に。

PM1:00 昼食はバイキング!

今回の見学では、施設で働くスタッフの方と、ぶっちゃけトークもしながら、福祉の現場で働くことの体験をできるだけイメージしてもらおうと工夫がされていました。昼食時間は介護職や看護職、現場のリーダーの方たちとも一緒のテーブルでご飯を食べながら、いろいろ気さくに話ができていた様子。

PM2:00 さぁ、見学再スタート!

ここは、介護士の方が夜勤や休憩のときに使用するスタッフ専用の宿泊ルーム。ワンルームマンションのようでした。簡単なキッチン、風呂、トイレ、ベット。これならリラックスできる、と感心。ご利用者さんの入浴施設に入らせていただきました。介護士が腰をいためないよう、ベット→リフト→浴槽へ、移動するための機械の説明を受けているところです。こちらの浴槽は、寝たまま浴槽に入れるタイプ。実際に、どのように動作するのか、想像はできるものの実際に見る設備は、広いし、きれいです。浴槽には座ったママは入れるタイプのものありました。いろいろな設備や現場の工夫に、ひたすらメモを取る学生のみなさん。とても熱心でした。最初は、見ること、聞くこと、はじめてのことが多く、質問が少なかった学生たちも慣れてきたせいか、移動中のエレベーターの中は毎回質問タイムに。ここは喫茶ルーム。手前に見えるカウンターは車椅子のまま利用できる高さに調整されています。

ダイヤル式の電話発見!

10円を入れてダイヤルする電話を最近見た人、使ったことがある人はいますか?ご高齢の方々はみなさん電話と言えばコレ!が当り前。これがあると、とても安心されるそうです。でも最近ではご利用者のみなさんもスマホで、コンビニへ宅配注文される方も多くいるとの説明に「へぇ~」の連発でした。エントランスには、菓子やジュースが気軽に買えるコーナーもあります。ジュース、お菓子、がみんな普段買うより安いこと。ここでは、すべてほぼ原価(値段)で買えるそうです。便利ですねぇ。

PM5:00 見学終了 感想発表大会です

手前、照れくさそうにしているのは、介護士の渡部さん。趣味はライブ鑑賞だそうです。介護職は2年目、高齢者の生活支援、身体介助を担当。写真・中央の萩原さんは、介護職6年目のショートステイユニット介護リーダー。もっと、たくさんの学生さんに見学に来てほしいと。上司、先輩、理事長、施設長の普段の印象や人柄まで紹介してくれました。中でも、学生が真剣に聞き入っていたのは、介護士のみなさんの就職活動体験。勉強になったようです。一日お世話になった若竹大寿会の竹田理事長をはじめ、たくさんの介護現場の方を交えて、一人ひとり見学の印象を交換発表して見学バスツアーは終了しました。実際に働く介護士の方の休日の過ごし方、プライベートの話まで飛び出し介護士さんも、照れたり、笑ったり、とにぎやかな感想発表大会となりました。

【文: 友田光亮 写真: 友田光亮】

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