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特別養護老人ホーム、民間の有料老人ホームなど、老後の住まいにはいろんなカタチがありますが、いま注目を集めているのが「サービス付き高齢者向け住宅」、通称“サ高住(さこうじゅう)”です。

サ高住とは、単身者や夫婦のみの高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるよう、高齢者にふさわしいハードやサービスを整えた“賃貸住宅”のこと。国が定める登録基準には、住宅はバリアフリー構造であること、介護福祉士などケアの専門家が日中は建物内に常駐し、安否確認サービスと生活相談サービスを提供することなどが明記されています。

賃貸契約ですから、老人ホームなどのように施設が決めたスケジュールがあるわけではなく、外出や外泊は自由にできます。提供されるサービスも住宅によってさまざまで、食事の提供や家事サービス、要介護者や重度の認知症高齢者向けの介護サービスなど、ニーズに合わせた介護サービスを“オプション”として選択できる住宅もあります。

医療法人が運営するサ高住では、“終の棲家”として生涯住み続けられるように、介護・看護スタッフが24時間常駐、生活全般の介護はもちろん、隣接する病院との連携で医療サポートも行っているところもあるのだそう。サ高住を選ぶときには、こうしたサービスの違いもしっかりチェックしたいですね。

2011年10月からスタートしたサ高住の登録数は、2011年11月末時点の994戸から、2013年11月末時点で13万2,639戸まで急増! 自治体による総量規制で新しい有料老人ホームを開設することが難しくなっているいま、サ高住には不動産業者や住宅メーカーといった、介護事業者以外の参入も相次いでいるといいます。

国はサ高住を2020年までに60万戸作ることを目標にしているのだとか。高齢者の新しい住まいとしてはもちろん、私たちの新しい働き先として考えてみるのもアリかもしれませんね。
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文: 成田敏史(verb)
イラスト: 株式会社コットンズ
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