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家族の介護をしながら自分の仕事を続けるって大変そうだけど、実際、どのくらいの人たちが、介護と仕事を両立させているんでしょう?

総務省が発表した「平成24年就業構造基本調査」によると、介護をしながら働いている人291万人のうち、両親などの介護に直面しやすい年代である「40歳以上」の数は259万人(89%)。2025年には、第1次ベビーブーム時代に生まれた団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となることから、この数字は今後も増加していくと考えられています。

介護と仕事をうまく両立させるためには、職場の制度や地域による介護サービスを利用するのが一番! 上手に介護サービスを利用している人ほど、介護と仕事を両立できている割合が増えるという調査もあるんです。

例えば「育児・介護休業法」。ある調査では、9割近くの企業が介護休業(※1)や介護休暇(※2)の制度を整備していると回答しています。会社によっては要介護者1人につき93日までの介護休業を、取得しやすいように数回に分けて利用できる企業もあるのだそう。

地域でも、利用者のニーズに合わせて、施設への通いや短期間の泊まり、自宅への訪問サービスを組み合わせることができる多機能型の介護施設(※3)が導入され始めています。また、介護保険内で利用時間を最長12時間まで延長できるデイサービス施設も徐々に増えているんだとか。

毎日遅くまでがんばっているビジネスパーソンに合わせて、サービスの選択肢が広がれば、「ケアハラ」なんてさみしい言葉は聞かれなくなるかもしれませんね。


※1 要介護状態にある対象家族1人につき、1回93日までの介護休業を取得することができる
※2 要介護状態にある対象家族1人につき、1年で5日を限度に介護休暇を取得することができる
※3 「小規模多機能型居宅介護」という
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文: 成田敏史(verb)
イラスト: 株式会社コットンズ
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