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日本では2000年にスタートした介護保険法。世界では当たり前の制度なのかと思ったら、介護保険を単独の法制度として定め、介護保険料の徴収や給付を行っている国の数は多くはないみたい。

世界的に見てみると、いち早く法整備を行ったドイツ(要介護のリスクの社会的保護に関する法律)、日本(介護保険法)、韓国(老人長期療法保険法)などに限られています。

例えば中国は、そもそも社会保障制度が日本のように単一的ではなく、都市部や農村部などでバラつきがあります。そうした制度の整備が優先的に行われているため高齢者政策は遅れていて、介護保険制度の構築は手つかずなんだとか。

アメリカにも公的な介護保険制度はありません。65歳以上を対象にした「メディケア」や、低所得者を対象にした「メディケイド」といった医療保障制度、医療扶助制度はあるものの、高齢者介護サービスは営利企業などが果たす役割が大きく、公的給付の対象となるサービスが限られていることなどが問題視されています。

ちなみに日本の介護保険は、ドイツをお手本に法整備が進められたといわれています。そんなドイツは、原則として0歳以上の医療保険加入者はすべて被保険者となるんだそうです。

国によって高齢化への対策はさまざまですが、介護保険が国の制度としてある国とない国では、高齢者の暮らしも大きく異なりそうですね。
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文: 成田敏史(verb)
イラスト: 株式会社コットンズ
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